塩(自然塩)のすばらしい効用を見直そう

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塩のいろいろな効用

塩は不思議な力を持っています。塩が体を締めるエネルギー(陽)を持っていることは、長く風呂に入ったら塩抜けして、体がグッタリすることでも分かります。力士が土俵で塩をなめるのは力塩(ちからしお)といわれ、また土俵に塩をまくのは土俵を清めて活気づけるためといわれます。料亭の入り口に盛り塩が出されるのは、客入りをよくするため。

雪道に塩をまくと雪や氷が溶けて滑りにくくなるし、コンクリートに塩を混ぜると強く固まります。一方、葬式のあとに塩が配られるのは、人が死ぬときに寄り付いてくるとされる邪気を払い清めるためです。

このようにすばらしい力を持つ塩ですが、現在、最も冷遇されている食品のひとつが塩なのです。塩をとり過ぎると高血圧になる、東北の米どころに脳卒中が多いのは塩をとり過ぎるためだ-などと盛んに言われているのが主な原因です。

しかし、塩がなかったら私たち人間は生きていくことができません。もっとも、塩というものはそれほど大量に食べられるものではありません。普通の味付けで食べていれば、ほぼ適正量が摂取されるという性質の食品です。

生命力を低下させる精製塩

一番の問題は、一般に使われている真っ白い塩(精製塩)です。精製塩はそのほとんど(99.5%以上)が塩化ナトリウムといういわば化学物質であり、よくいわれる塩による害とはこれらのミネラル不足によるものです。ミネラルの不足は、私たちの生命力を大きく低下させます。

このため、今使っている真っ白の精製塩をミネラルがたっぷり含まれた自然の塩に切り替えれば、健康状態はガラッと変わり、心身ともにシャキッとしてくるでしょう。私たちの生理機能に重要な役割を果たしているミネラルが、効果的に補給されるからです。

自然塩とはどのようなものか

それならば、一般に言われる「自然塩」とはどのようなものでしょうか。フリー百科事典「ウィキペディア」によれば、自然塩とは学術用語ではないのではっきりした定義はありませんが、一般的には次のような塩を指すようです。

  1. にがりが多い塩
  2. 加熱処理されていない塩
  3. 岩塩など自然に結晶化した塩
  4. 塩田で作った塩

精製塩は雑味がなく塩辛く感じますが、自然塩は塩見のなかにほんのり甘みも感じられるまろやかさを持っています。これは自然塩には塩化ナトリウムのほか、カルシウム、カリウム、マンガン、鉄など、いろいろなミネラル類が10~15%も含まれているからです。

自然塩とは海水のエッセンス

自然の塩は海水のエッセンスです。なぜ海水のエッセンスが私たちの生命活動にとって欠かせないのかというと、生命はもともと海のなかで発生したからです。生命というものは本来保守的なものであり、生まれ育ったときの生活条件をいつまでも要求するものです。

私たちの体を作っている体細胞のひとつひとつは、原始的な単細胞生物と考えてよいでしょう。この原始的な生命は、今も依然として血液という海に浸されて生きています。血液中のミネラルの組成は、太古の海のそれとそっくりだといいます。

日本列島はもともと酸性土壌で、農作物のミネラル含量が少ないため、ミネラルをたっぷり含んだ自然塩の役割は極めて重要です。このような塩が私たちの生命にとって、必要不可欠なものであることを再認識すべきです。

次回へ続く

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人生盛々男

人生盛々男(じんせいもりもりお)
福島県会津暮らしの翻訳家&株式投資家。
まだまだ現役の硬式テニスプレイヤー兼ランナー。

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