あなたは短期売買、それとも長期投資?

short-or-long-term-investing 株式投資

一般に言われる長期投資のメリット

長期投資とは一般に、買った株を売ることなく1年以上保有することを言います。その基本的な考え方は、株価はその企業の業績を反映するというもので、いわゆるファンダメンタルズ分析が中心となります(でも、移動平均線は必ず見ていると思う)。

一般的に言われる長期投資のメリットは、次のようなものです。

  1. 値上がり益だけでなく、配当金や優待品なども得られる(キャピタルゲイン+インカムゲイン)。
  2. バリュー投資(株価が割安な銘柄を買う)が基本となるので、値下がりのリスクが小さい。
  3. 複数の銘柄に分散投資すれば、リスクを抑え、利益も期待できる。
  4. 短いタイムスパンで売買を繰り返す短期売買は売買手数料がかさむが、長期投資はそうしたコストを抑えられるので、投資パフォーマンスが向上する。

長期投資のメリットを疑う

確かにそう言われると、そのようにも思われます。でも、よく考えてみると、こうした言い分にはかなりの楽観的な期待が込められてはいないでしょうか。

まず、(1.)について。確かに順調に株が値上がりしていけば、この2つを手にできますが、買値を割って塩漬けにしたら、そのダメージはインカムゲインなどではとうていカバーできません。

(2.)について。テクニカル分析をもってしても、株の下値などはなかなか分からないのに、いったいどういう基準でその銘柄が割安だと判断するのでしょうか。

(3.)について。機関投資家のように債券や外国の銘柄まで含めた分散投資であれば、確かにリスクは減らせるかもしれません。でも、一般投資家ができることといえば、業種の違う数銘柄に分散投資するぐらいです。そして日経平均が下落すれば、それらのすべての銘柄が値下がりするのはほぼ確実です。

(4.)について。昔と違って今やネット証券の売買手数料は格安であり、1日に数回売買してもその金額はたかが知れています。

スイングトレードなどの短期売買にもリスク

一方、「短期売買」は大ざっぱに1日でトレードを完結するデイトレード、数日の売買を繰り返すスイングトレードに分けられます。しかし、わたし的にはスイングトレードはやりたくないですね。その理由は、今では日本株も世界の株(主にアメリカ株)の動きに大きく左右され、特にアメリカの株価が急落した翌日などは、日本株の多くも大きくマド(窓)を空けて急落するからです。

もちろん、デイトレにはこうしたリスクはありませんが、実際にやってみるとやはりそれほど簡単ではありません。デイトレをやるには分足(ふんあし)を見ることになりますが、移動平均線はあまり役に立ちません。私は5分・15分・60分足を、主にオシレーター系指標の「SRV-K・D」で見ていました。

デイトレのストレスと私なりの対処法

しかし、デイトレの最大のストレスは一日中パソコンの画面から離れられず、昼飯もゆっくり食えないことです。それで最近では、ストップロス(逆指値)の注文を出すと同時に、大引けで必ず売却する注文を出すようにしていました。

以上のように、短期売買・長期投資にはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらが良いとはいちがいに言えません。投資家も人によって向き不向き、好き嫌い、仕事などもすべて違うので、そうしたことを自分でよく考えて、どちらの投資法が自分に合っているのかを決めようという、ごくありきたりな結論になってしまいます。

次回へ続く

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